薬剤師の転職、退職の注意点

薬剤師が転職を考えた場合、まず転職先を見つけてから退職するのが一般的です。 たとえ蓄えがあっても、職を失ってから仕事を探すのには不安がありますし、焦って見つけるよりは、余裕を持って新たな仕事を探せる方がよりよい転職ができると思うからでしょう。

しかし、次の就職先を見つけるためには、次の仕事を始める時期を明確にする必要もあります。 転職をする場合には、それぞれの時期を決めておくことも大切です。

まず、今の職場の就業規則を確認しましょう。 どんな職場でも、退職の意思表示をしてから退職するまでの期間が決められています。 その日数よりも余裕を持った予定を立てましょう。

また、新しい職場へ移れる時期を明確にしなければいけません。 仕事を探す際には、相手の求める始業時期と自分が勤め始める時期がマッチしているかを確認しましょう。

日程が調整できたら早めに口頭で、今の職場の上司か管理責任者へ正確に意志を伝えます。 現在の職場に対してできるだけ悪影響を与えないようにしましょう。 病院薬剤師の場合なら、今かかえている患者さんがいることもあるでしょう。 患者さんへの配慮も怠らないようにしましょう。

元職場への退職願を用意します。 退職願は個性を出す必要はありません。 形式に則り、正しく作れば問題ありません。 退職理由は「一身上の都合により」とし、今の病院や会社に対する感謝や御礼は口頭で伝えるだけで十分です。 退職日については就業規則に則り、上司と相談して決めるとよいでしょう。

退職願を書く用紙は白の縦書きの便箋で、黒い万年筆かペンで書きます。 退職願を入れる封筒も、縦長の白い無地の封筒を準備します。

最も大切なことは引き継ぎです。 今の職場への迷惑が、最小限になるように配慮しましょう。 後任への引き継ぎは口頭で伝えるだけでなく、文書でもまとめておくと親切です。 特に、病院薬剤師などで患者さんと接している場合には、患者さんの引き継ぎは大切です。

後任の人が一緒に仕事をしてきた人なのか、あるいは初めて受け持つ人なのかで、引き継ぎの仕方が変わってきます。 その仕事に慣れていない人が後任である場合には、仕事の優先順位、や特殊な配慮など、より細やかな引き継ぎが必要になります。

また、当然のことですが、忘れ物など無いように整理・処分し、自分の使っていた机やロッカーなどは綺麗に掃除をして退職しましょう。

退職後には、社外でおつきあいのあった相手にも挨拶状を出しましょう。これまでの御礼と、今後の継続したおつきあいのお願いを伝えます。退職したらすぐに出せるよう、準備をしておくとよいでしょう。病院薬剤師なら、患者さんへのあいさつも忘れずにしておきましょう。薬局の薬剤師の場合でも、懇意にしていたお客様へは、お会いした時に一言挨拶をしておきましょう。

転職をする場合には、新しい職場への意欲や心配が大きいものです。そこで、あとにする職場への配慮がおざなりになると、残されたスタッフや元の会社へトラブルを置いていくことにもなりかねません。それが後々悪い噂などに姿を変えて、自分に戻ってくることもあります。

薬剤師としての転職が大きな飛躍とするために、後々自分にとってマイナスにならないように、丁寧に対応することが大切です。